基本の基 アイロンの整備

修理日記

クリーニング屋にとって、アイロンは プレスの基本
どんなにプレス機が進歩しても無くなることは 無いでしょう。

アイロンの種類では 焼きアイロン、電蒸アイロン、ヒートレスアイロンの三つがありますが、
焼きアイロンは ほとんど姿を消し現在ではクリーニング師試験などで一部利用されていますが
あまり見かけなくなりました。

今回、ここで取り上げるのは 電蒸アイロンと呼ばれているタイプになります。
電気ヒーターを内蔵し温度をコントロールができ、幅広い商品のプレスが可能です。
欠点として、少し重いため、プレス機などで、手直しに利用する場合は
女性スタッフには 不向きで軽いヒートレスアイロンが利用されています。

長所は 綿、麻製品などもしっかりプレスができます。通常はバキューム台と組み合わせ
シーツから綿ブラウスのような複雑なシルエットの商品の仕上げなどに使用されています。

主な故障と対策
蒸気が漏れ始める
1 レバーを回すと周りから蒸気が出る

ハンドルレバーの袋ナットの緩み専用工具で締め直す


 

 

 

 

 

 

Oリングの摩耗テフロンパッキン、耐熱Oリングの交換

 

2  レバーを閉めても蒸気が漏れる
キャップと呼ばれるパーツのパッキン摩耗パーツ交換

 

場所の特定できない漏れ蒸気溜めパーツのひび割れ。
修理不能で
廃棄交換になる場合が多い様です。

漏電を起こす

1 温度コントロール室に蒸気が入る→上記の作業で 漏れる原因を
突き止め修理をすると改善されます。

通電しない

1  電源ケーブルが熱で劣化して断線になるケーブル交換で直せる
2  コンセント部分のショートコンセント部分が過熱して断線になる
3  スイッチの接点不良接点が焼け損傷を起こす交換で直せる
4  アイロン内部の温度ヒューズ切れまれに過熱で働き切れる
交換で直せる

注意 ただし、原因によりコントローラーも交換になる

使用して10年以上になる場合は 電気ケーブルの交換をお勧めします
トラブルの多くが防げます。また費用もかかりません。

 

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