機械の稼動中に モーターから異音がしたり高速回転ではキーンと言う耳障りな
音が発生したりしてきたらベアリングが劣化してきた証拠です
そのままでは最悪 焼き付けを起こしたりサーマルリレーが作動してしまいます
その前に、ベアリングを交換しておきましょう。
また新品のような活躍が期待でき費用も少なくてすみます。
整備点検の経験が初めての方には 少しハードルが高いので専門業者さんに
お願いしたほうが 良いかも知れません。
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今回ご紹介するのは 10 Kの石油系ドライ機のドラム回転用モーターです。
脱液時には ご近所に聞こえる程「キーン」と言うやかましいノイズが発生します。
特に冬場に気温が下がった朝などは スタートがためらってしまう程です。
モーターの銘板をみると1990年製造ですから、仕方ないかも知れません。
事実、外したベアリングは ガタガタでスムーズに回転しなくなっていました。
銘板には 製造年だけではなく交換ベアリングについての情報が記載せれてあります。 必ず写真などを撮り事前に購入をしておきましょう。型番が違えば全く使用できません。
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まずVベルトを外します。
次に正面の4カ所のナットを緩めます。スパナは使用せず、メガネレンチ、または
ソケットレンチを利用します。 ナットに傷を入れないためです。
簡単に外枠と、ローターが出てきます。奥にベアリングを押さえるバネがあります。
無くさないようにしてください。
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作業のしやすい場所に 移動させます。
次の作業は 軸からプーリーとベアリングの抜き取り作業になります。
ギアプーラーと言う専用工具が必要になります。 サイズも会ったものを選ばないと
爪が掛からず、危険です。ホームセンターなどで4000〜5000円ぐらいで購入できます
![](https://ex-clean929.com/blog/wp-content/uploads/2021/02/IMG_1821-1024x694.jpg)
慎重に、しっかり爪をかけます。
インパクトドライバーなどでセンターを回すと抜けやすいです
![](https://ex-clean929.com/blog/wp-content/uploads/2021/02/IMG_1823-1024x890.jpg)
ベアリングは ほぼ寿命状態でした。
全て抜き取ったら、今度は新しく用意しておいたベアリングを挿入します。
直接ベアリングを叩いて入れると破損の恐れがあります、均一に傷など付かないようにパイプなどで全体をゆっくり元の位置まで押し込みます。
プーリー部分は 大変抜きずらいパーツです。しっかりオイルを染み込ませたり、木槌で叩いておきます。 それでも、抜けない場合は バーナーで焼くこともあります。破損に備えて同型のパーツが入手できるかも調べておく必要があります。 今回は 3本爪のギヤープーラーを使用しましたが 1時間以上かかり、手こずりました。 入れるのは5分もかからないのですがね。
完成したローター 約4時間の作業でした
![](https://ex-clean929.com/blog/wp-content/uploads/2021/02/IMG_1832-789x1024.jpg)
本体に戻して、4カ所のナットを均等にしめ Vベルトを戻したら終了です。
今回は プーリーを外すのに手間がかかりました。
30年の期間でサビなどで固着してしまい、途中で動かなくなる場面もありました。
くれぐれも、最悪のケースも想定して作業をしてください。
今回の場合、プーリーが破損したら、同等品が入手できるので実行できました。
費用は ベアリングが 2個で2000円ほど、ギアプーラー工具を4700円で購入
あとは 手間だけです。
追記
翌日からは 静かさに驚かされましたし、高速回転にもスムーズに上がります。
回転数が上がったのか絞りが 良くなったのが実感できます。
コメント
大変そうですね
でも、修理屋さんがなかなか来てくれない場所では
これも必要かな