自動包装機の修理

修理日記

こんにちは!  管理人のタカさんです。
今日は 自動包装機についてです。  ハンガー物を毎日数百点以上の包装になると手で
処理するには 人が一日中かかってしまいます、またその労力も大変です。
そこで、包装は 自動化するのが普通でしょう。人件費を考えても充分採算は取れます。
ただそこは、機械。複雑な工程をこなして行くためには 制御系や、動力系は繊細な
仕組みになっているため、10年を過ぎてくると、トラブルが多発します。
ラインがストップしてしまうと仕上がり品が あっという間に溜まってしまい、
カレンダー式の単品包装では追い付かなくしまいます。
そこで、日頃から保守点検がとても大切になって来ます。

作業にあたっては 危険な場所もあります。自己責任において出来る範囲で
お願いします。

毎月の点検
当たり前の事だとは思うのですか、大事な事があります。
エアーの品質  エアーを使用する機械は 水分や油分、ゴミを嫌います。
        コンプレッサーでドライヤーは必ず必要です。
        そして、各機械の入り口には フィルター付きのレギュレーターさらに
        ミストフィルターをつけています。
        このフィルターを放って置くと痛い目にあいます。年1回は掃除
        数年毎に交換しましょう。エアー電磁弁を交換するよりは安上がりで
        済みます。

ガイドレール  フィルムつまみの爪を上下させる際に、利用するレールですが
        ガタつき出したらレールを滑る滑車が傷んでいます。消耗品ですので
        交換する必要があります。
        普段は ホコリをとり、薄くグリスや潤滑剤を塗っておきます。

フィルムカッター
        刃の先にカスが溜まります。 切れが悪くなったら、交換ですが(4〜6年)
        その前にフィルム押さえを調べます。ゴムなどが劣化して滑って、
        充分フィルムを押さえていないと切れが悪くなります。
        経験では刃より早く悪くなります。

フィルムの通過するガイドのパイプ類の点検
        セロテープカスなどが 付くと抵抗ができてしまい、フィルムが裂ける原因に
        なってしまいます。

当社の自動包装機は  YACの007と言う機種でもう20年以上稼働しています。

数えきれない大小の故障を乗り越えて来ました。
その中でも、心臓部にあたるシーケンサーが故障した時は 流石に廃棄、交換を
考えました。   もちろんメーカーに部品在庫はもうありませんが 偶然
同機種のパーツを中古を扱う業者にあったので交換した所、再稼働に漕ぎ着けました。

丸2日間、ストップしてしまい手作業による包装は 大変でした。新型を導入するにしても
これくらいの日数はかかるようです。

設備は 耐久消耗品です。 使用中は資産ですが 廃棄となると今は 費用を払わないと
処分できません。
壊れる毎に入れ替えていくと工場は いつもどこかが止まって生産性が一向に上がり
ません。まめな、メンテナンスは大きな利益の源泉です。
どうぞ、しっかり設備を守ってください。

 

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